ZOZOTOWNを運営するスタートトゥデイは8日、ファッションアプリ「WEAR」のバーコードスキャン機能を4月30日をもって停止すると発表した。

影響力も大きくなりコーデ機能に特化へ

WEARは、国内最大のファッションECモールZOZOTOWNによるコーディネートに特化したアプリ。着こなしを共有できるソーシャル機能が好評で、ダウンロード数はリリース約5カ月で200万を超え、1日1万件以上のコーデが投稿されるなど大きな影響力をもっている。 同アプリにはバーコードスキャン機能も備わっており、商品タグについたバーコードをスマホで撮影すると、商品情報を参照できたり、そのままZOZOTOWNや各ブランドの購入サイトにアクセスしたりする。 ファッション業界全体のマーケット拡大や利便性を考えた機能だったが、店で下見だけしてネットで購入する「ショールーミング」につながる、売上に貢献しない、盗撮に見えるといった声もあった。今回の停止は、そうした店舗サイドの懸念・不満に配慮したものとみられる。

バーコードスキャン機能の中止と同時に、パルコの店頭や各ブランドの路面店で実施していた実験も4月30日で終了。今後は、ショップ店員向けの接客ツールとして使えるよう仕様を変更するという。 なお、スタートトゥデイの前澤友作社長は「より多くのブランド様や商業施設様にWEARを安心してご利用いただくために、バーコードスキャン機能を中止することといたしました。」とコメントしている。