本記事では、スペースの始め方や招待・参加する方法といった基本的な使い方を紹介。加えて、スペースが利用できないときの要因や、参加すると他ユーザーにバレるのかなど、よくある疑問点についても解説しています。
Twitterの新機能「Spaces(スペース)」とは?
まずはじめに、TwitterのSpaces(スペース)とはどんな機能なのかを紹介します。
音声で交流できるTwitter版の「クラブハウス」
スペースは、音声を使ってリアルタイムで会話できる新機能です。これまでのTwitterはテキストによる交流がメインでしたが、スペースを使えば音声で他ユーザーと交流できるようになります。 — Twitter (@Twitter) March 11, 2021 2021年になり、日本では音声特化した招待制のSNSサービス「Clubhouse(クラブハウス)」が旋風を巻き起こしました。スペースは、まさに「Twitter版のクラブハウス」と言える機能でしょう。日本国内では2021年2月から一部ユーザーに向けて試験導入され、5月より正式にリリースされました。 以前まではスペースを開始するためにはフォロワー600人以上という条件がありましたが、現在はこの条件が撤廃され、すべてのアカウントがiOS版アプリおよびAndroid版アプリからスペースを開始できるようになりました。
スペースのアイコン スペースを開始すると、タイムライン上部に紫色の枠が付いたアイコンが表示されます。これが、現在おこなわれているスペース(いわゆる会話部屋)です。アイコンをタップするとスペースに参加できます。
ユーザー区分は「ホスト」「共同ホスト」「スピーカー」「リスナー」の4種類
スペースを作成したユーザーを「ホスト」、ホストにより発言する権限を与えられたユーザーを「スピーカー」、ホストおよびスピーカーの発言を聴けるユーザーを「リスナー」と呼びます。 また、ホストと同等の権限を持つ「共同ホスト」という区分もあります。ホストは最大2名まで共同ホストの招待が可能です。 ホストは作成したスペースに関するあらゆる権限を持ち、スピーカーの招待などが可能です。スピーカーはホストが作成したスペースにおける発言権を持っています。スペースに招待できるスピーカーは10人までです。リスナーはその名の通り「聴くだけ」のユーザーで、発言権はありません。
非公開アカウント(鍵垢)はスペースを作成できない
非公開アカウント(鍵垢)は、ホストとしてスペースを作成することはできません。 ただし、非公開アカウントでも他のアカウントが開始したスペースに参加することは可能です。 Twitterの鍵垢(非公開アカウント)とは? やり方と注意点【iPhone/Android/PC】
スペースの基本的な使い方
ここでは、ホストがスペースを開始(作成)し、他ユーザーをスピーカーとして招待する流れをみていきましょう。また、ホストに招待されたユーザーがスピーカーとして参加する手順や、スペースを終了・退出する方法など基本的な使い方も紹介します。
【ホスト】スペースを開始(作成)する
スペースを開始する手順は以下の通りです。前述のように、スペースを作成するには公開アカウントである必要があります。
1スペースボタンをタップ
タイムラインでツイートボタンを長押しし、スペースのアイコンをタップします。
2スペースを開始する
左:スペースの名前(テーマ)を入力右:スペースのアイコンがタイムラインに表示される スペースの名前を任意で設定できます。会話するテーマなどを入力するといいでしょう。[スペースを開始]をタップすれば、すぐに公開されます。 スペースが公開されると、自分とフォロワーのタイムライン上部に紫色の枠が付いたアイコンが表示されるようになります。 また[スケジュールする]を選択した場合は、指定した時間にスペースを開始するよう予約できます。
3発言できる参加者を設定する
作成したスペースにスピーカーを含める場合、スピーカーの参加条件を設定しましょう。
左:[スケジュールする]で公開予約中:公開時刻を指定右:[DMで招待]または[ツイートで共有] スペースの作成画面で[スケジュールする]を選択し、次の画面で公開したい時間を指定します(指定できる時刻は5分単位)。[共有する]→[ツイートで共有]をタップすると告知ツイートが投稿されます。[DMで招待]なら、特定のユーザーを直接DMでスペースに招待できます。
左:告知ツイートのリマインダー設定から通知を受け取れる右:スペース開始のリマインダーは通知タブに届く 参加する側は、タイムラインに投稿された告知ツイートから[リマインダーを設定]をタップすると、ホストが指定した時刻に通知が届くようになります。 なお、指定した時刻になってもホストがスペースを開始しない限り、勝手にスペースが公開されるわけではありません。
スペースを開始すると画面下部に[まだ他のユーザーはいません]と表示されているので、この部分をタップ。[]ボタン→[設定]の順にタップします。
初期状態では、発言できる参加者(=スピーカー)が「スピーカーとして招待したアカウントのみ」となっています(スピーカーを招待する方法は後述)。 スピーカーとしてホストが招待したユーザーしか発言できないため、それ以外のユーザーはすべてリスナーとなります。ホストのみが発言するスペースであれば、「スピーカーとして招待したアカウントのみ」を選択した状態で誰も招待しなければいいわけです。 その他、参加設定は「全員」または「フォローしているアカウント」から選択できます。「フォローしているアカウント」を選択した場合、ホストがフォローしているアカウント(ホストと相互フォロー関係にあるアカウント)がスピーカーとして参加できるようになります。
4スペースで会話を始める
マイクをオンにして会話を始める スピーカーの参加条件を設定したら、スペースでの会話を始めましょう。画面左下のマイクボタンが「マイク:オフ」となっていればミュート状態のため、喋っても相手に声は聞こえません。 マイクボタンをタップして「マイクはオンです」と表示されたら、ミュート状態が解除されて参加者も声が聞こえるようになります。
【ホスト】他ユーザーをスペースに招待する
ホストがスペースを作成した際、発言できる参加者を「スピーカーとして招待したアカウントのみ」に設定していた場合、DMを送ることでスピーカーとして招待できます。ホストはスピーカーを最大10名まで招待可能です。なお、招待のDMを受け取ったユーザーが参加する方法は次項で解説します。 ホストがツイートでスペースを告知する方法 より多くのユーザーに参加してほしければ、スペースを開始したことをツイートで告知するのがおすすめです。共有ボタンから[ツイートで共有]の順にタップし、ツイート画面にテキストを入力してツイートすると、告知ツイートを投稿できます。 本来、タイムラインにスペースのアイコンが表示されるのは、ホストをフォローしているユーザーのみのため、ホストをフォローしていないユーザーは招待されていない限りスペースに参加できません。ところが告知ツイートを投稿すれば、ホストをフォローしていないユーザーでも告知ツイートからスペースに参加できるわけです。
ユーザー名を検索して招待する
ユーザー名を検索して招待を送る ゲスト追加ボタンをタップし、[スピーカーを追加]をタップ。アカウント名またはユーザー名などを入力し、招待したいユーザーを選択したら[招待]をタップします。これで、選択したユーザーに招待用のDMが送られます。
テキストの編集も可能 また、共有ボタンから[DMを招待]の順にタップし、一覧で招待したいユーザーを選択する方法もあります。招待するユーザーを選択し、送信ボタンをタップしましょう。
リスナーからのリクエストを承認してスピーカーに変更する
リスナーは、自身をリスナーからスピーカーに変更するよう、ホストにリクエストを送信できます(方法は後述)。ホストはリクエストを承認するかどうかを選択できます。
【ホスト】リスナーから送られたスピーカーに変更するリクエストを承認 リクエストを受け取ると、[リクエスト]のタブが出現します。リクエストを送信したリスナーが一覧で表示されるので、[承認]をタップすると、そのユーザーをリスナーからスピーカーに変更できます。
【スピーカー/リスナー】スペースに参加する
ホストからの招待を受け取ったユーザーがスピーカーとしてスペースに参加する方法、またリスナーがスペースに参加する方法を紹介します。
スピーカーとしてホストの招待から参加する
ホストからリスナーとしての招待をDMで受け取ったら、招待を承認するかどうかを選択できます。
スピーカーの招待を受け取ったユーザーの操作。リスナーとして参加するかスピーカーとして参加するか選択できる 招待用のDMを受け取ったら、[このスペースに参加]をタップ。「リスナー」か「スピーカー」(Android版アプリの場合は「発言者」)を選択して、再び[このスペースに参加]をタップしてください。 これでスペースに参加できました。アカウント名の下に「リスナー」または「スピーカー」(Android版アプリの場合は「発言者」)と表示されます。
リスナーとしてスペースに参加する
終了したスペースに参加することはできません。招待用のDMのサムネイルも「スペースが終了しました」と表示されてしまいます。 紫色で表示されているのがスペースのアイコン ホストのアカウントをフォローしていると、タイムライン上部に紫色の枠が付いたアイコンが表示されます。アイコンをタップして[このスペースに参加]をタップすると、リスナーとして参加できます。
告知ツイートからスペースに参加 ホストが告知ツイートを投稿している場合、ホストをフォローしていなくてもスペースに参加できます。告知ツイートから[このスペースに参加]を選択し、もう一度[このスペースに参加]をタップすればOKです。リスナーはホストおよびスピーカーの発言を聴くだけで、発言はできません。
【ホスト】スペースを終了する/【リスナー・スピーカー】スペースから退出する
リスナーは、自身をリスナーからスピーカーに変更するようホストにリクエストすることができます。 スペース画面の左下にある[リクエスト]をタップすると、「リクエスト送信済み」と表示されます。ホストがリクエストを承認すれば、スピーカーとしてスペースで発言できるようになります。 ホストがスペースを終了する ホストがスペースを終了するには、スペースの画面で[終了]をタップし、確認画面で[終了する]をタップするだけです。ホストがスペースを終了すると、スペースに参加していたスピーカーおよびリスナーも退出することになります。
スピーカーまたはリスナーがスペースから退出する スピーカーまたはリスナーがスペースを退出する際は、[退出]をタップするだけです。なお、スピーカーが退出した場合、DMなどから再び参加するとリスナーになってしまいます。再びスピーカーとして参加するには、ホストに招待してもらう必要があります。
スペースに関するよくある疑問と答え
Twitterのスペース機能に関して、よくある疑問と答えをまとめています。
Q1:スペースを開始できないのはなぜ?
A:現時点で、スペースはフォロワー数が600人以上のアカウントが利用できる機能です。フォロワー数が600人未満の場合、ホストとしてスペースを開始できない可能性があります。
ただし、フォロワー数600人未満であれば無条件で利用できないというわけではなさそうです。 フォロワー数が600人未満の一部アカウントにもスペース機能が提供されており、ホストとしてスペースを始めることができます。そのため、実際にスペースを作成できるかどうか試してみてもいいでしょう。
Q2:PCブラウザではスペースを利用できない?
A:PCブラウザの場合、リスナーとしてスペースに参加することは可能です。 PCまたはスマホのブラウザでは、スピーカーとして会話に参加したり、ホストとしてスペースを作成したりすることはできません。あくまでも、リスナーとして音声を聴くのみです。
PCブラウザからスペースに参加するには、告知ツイートから参加します。PCブラウザにはスペースのアイコンが表示されるタイムラインがないため、参加する手段は告知ツイートしかありません。 告知ツイート内の[聞いてみる]をクリックすると、リスナーとして参加できます。
Q3:スペースの音声が聞こえない?
A:ホストおよびスピーカーがミュート状態にしていると、他のユーザーは音声を聴くことはできません。会話を開始する際は、ミュート状態を確認しましょう。
ホストおよびスピーカーはマイクの権限をオンにする 左:iPhoneの場合右:Androidスマホの場合(Pixel 3で検証) また、ホストおよびスピーカーが端末のマイクのアクセス権をオフにしていると、参加しているユーザーは音声を聞くことができません。 iPhoneであれば設定アプリの[Twitter]から[マイク]をオンにします。Androidスマホでは機種やバージョンにより操作が異なりますが、[アプリ]または[アプリと通知]などからTwitterを選択し、マイクへのアクセス権を許可してください。 また、参加している側も端末の音量設定がオフになっていると、音声が聞こえません。
Q4:スペースを聴くと他のユーザーにバレる?
ホスト、スピーカー、リスナーのいずれも、スペースに参加しているユーザーを確認できる A:スペースに参加した場合、同じスペースに参加しているすべてのユーザーに知られることになります。スペースに参加すると、フォロー関係にかかわらず、誰がスピーカーまたはリスナーとして参加しているのかを一覧で確認可能です。 ただし、スペースに参加していないユーザーに、あなたがスペースに参加している事実を知られることはありません。