キャピタルメディカは、タブレット端末で病院の入院患者向けコンテンツを提供する「EUCALIA(ユカリア)タッチ」のサービス提供を開始する。

将来的にはマーケティング装置として機能

「EUCALIAタッチ」では、病室のベッドサイドで使用可能なタブレット端末(Nexus 7を利用)で、主に「医療コンテンツ」と「エンターテイメントコンテンツ」の2カテゴリー約200種類のコンテンツを提供する。 医療コンテンツは同社開発のオリジナルコンテンツで、イラスト・動画による疾病情報、検査の目的と手順の説明、リハビリの手順を収めた動画で構成される。また、エンターテイメントコンテンツには、ゲーム・おすすめサイト・アプリを初心者でも簡単に楽しめる仕様で収録している。

これらは、入院患者やその家族の疑問や不安を解消するとともに、対象となる病院ごとにスタッフの意見を反映させ、院内の業務効率化にも寄与するものになっているという。 将来的には、費用負担は病院や患者ではなく、企業が疾病ごとにセグメントされた患者に対しプロモーションなどを行う「広告モデル」への移行を目指す。このほか、患者自身が個人情報を入力・登録することで、より詳細な疾病情報にアクセスすることが可能となるサービスの提供も予定しているという。 同サービスは11月25日より、川口工業総合病院において全病床(高度治療室を除く)で希望者に対してサービスを開始し、引き続き病院・クリニックなどに展開していく。