MM総研は、独自分析による市場データとユーザー調査をもとに、2014年9月末の携帯電話端末契約数および月額利用料金に関する調査結果を発表しました。

スマホの契約者数が初めてガラケーを抜く

それによれば、2014年9月末のスマートフォン契約数は6,248万件、フィーチャーフォン契約数は6,176万件となり、スマホ率は50.3%と過半数を突破しました。2014年3月末からの半年間でスマートフォンは514万件増加、フィーチャーフォンは292万件減少しています。 また、個人名義のフィーチャーフォン所有状況は41.1%、スマホ所有状況は48.5%で、MVNOのSIMカードの所有状況については1.8%との結果。MVNO SIMカード所有者に対し、契約している通信量(月間)プランについて尋ねたところ、「1GB以下」が47.8%で約半数、「2GB以下」は18.3%となり、2GB以下のユーザーが全体の3分の2を占めています。

加えて、現在利用している端末種類別の平均的な月額利用料金(通話料+データ通信料+オプション契約料・コンテンツ購入料 ※端末代は含まない)を同社が分析した結果、キャリアのスマホが7,187円、フィーチャーフォンが3,213円、MVNO SIMカードが1,572円となりました。 フィーチャーフォンの利用料金はスマホの半分以下、MVNO SIMカードの利用料金はスマホの4分の1以下であり、料金を抑えてスマホを使いたいユーザーにとって、MVNOサービスが有力な選択肢となりうることが示唆されています。 キャリアによる半強制的な定額音声通話や高止まりするデータ通信料金により、フィーチャーフォン利用者にとっては、料金の上昇が避けられないスマホ利用に際し躊躇することは想像に難くありません。これは最近、フィーチャーフォンからスマホへの移行ペースが鈍化している一因ともいえそうです。 キャリアには低料金プランの拡充など、より柔軟で多様なニーズに対応するサービスの提供を期待したいところです。