LINEは、新サービスの格安IP電話機能「LINE電話」において、番号偽装ができるのではないかという懸念の声が出ていることについて、公式ブログで改めてその仕組みや同社の見解などを説明している。

LINEのSMS認証による仕様について強調

LINE電話に関しては先日のAndroid版の先行公開後に、SIMカードを差し替えることによって番号を偽装する手法があるのではないかという意見が一部で上がっていた。

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これに対しLINEは、本来の電話番号の持ち主に気づかれずに第三者が電話番号をなりすましたり偽装をし、悪用をする可能性・発生の頻度は極めて低く、現実的には極めて困難だと考えられる、と回答している。 LINEによる説明の詳細については、以下の通り。 そして、番号通知機能は一般の電話や他の大手グローバルメッセンジャーでも広く使われている世界標準のサービスであるとし、ユーザーにとって価値が大きいことから標準機能として搭載したと説明。番号非通知による犯罪利用を抑制する効果もある、との見解を明らかにしている。 したがって、1つの携帯番号を複数端末で同時利用することが出来ない仕組みを構築しており、第三者が本人に気づかれずに認証済み電話番号を登録して「LINE電話」を利用することは非常に発生しづらい状況であると考えています。また、架空の電話番号を登録して利用することは、もちろんできません。 なお、このSMS認証による仕様は、大手グローバルメッセンジャー各社が提供するIP電話アプリにて採用されている、国際的にも標準な仕様です。また、「LINE電話」は、「コールバックシステム」と呼ばれる仕組みとは違い、IP電話の仕組みを活用しています。そのため、コールバックシステムを悪用し偽の発信者番号を表示させて振り込め詐欺をするようなことも不可能です。 その上で、今後も引き続きユーザーの利用動向を注視し、技術的対応策についても検討していくとしながら、個別の対応内容や方針についてはセキュリティ上の理由により公開を控えるとした。