友だちとのメッセージのやり取りや家族との連絡など、日常のコミュニケーションの多くをLINE(ライン)で済ませている人も少なくないでしょう。ただ、よく使うからこそ注意したいのが、いわゆる「誤爆」という現象です。 ふとしたミスで好きな人に送るはずだったLINEメッセージを違う人に送ってしまったり、本人に悪口を送ってしまったりといった誤爆が起こり、青ざめたという人も少なくないでしょう。 この点、LINEではいくつかの設定を変更することで、誤爆を可能な限り防止できます。そこで本記事では、個別トークのショートカット作成など、LINEの誤爆を防ぐための対策を5つ紹介します。加えて、誤爆してしまった後にすべきことについても記載しています。
LINE誤爆対策1:トークのショートカットを作成する
家族や恋人、親しい友達・グループなど、LINEでは頻繁にやりとりする相手とのトークの「ショートカット」を作っておくと、直接ワンタップで該当トーク画面を開けて便利です。トークリストでの選択ミスを避けられるため、誤爆の予防にもなります。Android版とiOS版で設定手順が異なるので、それぞれ解説します。
Android版LINEでショートカットを作る方法
Android版LINEアプリにおけるショートカット作成は簡単です。トークまたは無料通話がすぐに始められるショートカットを作れますが、グループについては、トークのショートカットのみに対応しています。
まずは、ショートカットを作りたい相手とのトーク画面を開きます。トーク画面右上の[V]ボタンをタップしてメニューを表示させ、[設定]を選択します。
ここで、[トークショートカットを作成]または[無料通話ショートカット]を作成をタップ。「ホーム画面に追加」というポップアップが表示されるので、アイコンを押し続けるか、[自動的に追加]をタップします。
スマホのホーム画面にショートカットアイコンが配置されます。トークのショートカットをタップすると、直接その相手とのトークルームが、通話のショートカットをタップすれば即、音声通話がかかります。
iPhone版LINEでショートカットを作る方法
iPhone版LINEアプリには、正式にショートカットを作成する機能は提供されていません。しかし、LINEアプリのお気に入りとiPhoneのウィジェットを活用することにより、ほぼショートカットと呼べる機能を使うことができます。グループにも対応します。
iPhoneのホーム画面の最初のページで、右スワイプします。ウィジェットの一覧画面になるので、下部にある[編集]ボタンをタップします。
LINEのウィジェットを設置します。ウィジェット対応アプリの一覧から、LINEの横にある[+]ボタンをタップ。上部にLINEが追加されたら、[完了]ボタンをタップします。
これで、LINEのウィジェットが表示されるようになります。[表示を増やす]をタップすると、「お気に入りが追加されていません。」と表示されるので(友だちやグループをお気に入り追加していない場合)、人型のアイコンボタンをタップします。
LINEの友だちリスト画面に遷移するので、一覧からショートカットを作成したい相手を選択し、相手のプロフィール画面で星ボタン(お気に入り)をタップします。これで相手が「お気に入り」に追加されます(相手に通知されるといったことはありません)。
LINEウィジェットに、お気に入りの相手として表示されるようになります。吹き出しや電話のアイコンから、それぞれトークルームへの直接アクセス、相手への音声通話の発信がおこなえます。
LINE誤爆対策2:改行キーで送信の設定をオフにする
「改行キーで送信」設定をオンにしていると、改行キーを押しただけでメッセージが送られてしまうため、誤爆が起きやすくなります。誤爆や誤字脱字が多い人はこの設定を見直しましょう。
「ホーム」タブの設定ボタン[]から[トーク]をタップします。スマホ版LINEでは、デフォルト設定で「改行キー(Enterキー)で送信」にチェックは入っていませんが、なんらかの理由でチェックが入ってしまっている場合があるので、確認してみてください。
なおPC版LINEの場合、「Enterキー」を押すだけで送信されるようにデフォルトで設定されているため、スマホ版よりも誤爆が起こりやすいといえます。PC版LINEで設定を変えるには、ホーム画面の左下にあるメニューボタン[]から[設定]→[トーク]とクリックして進みます。そこで「送信方法」を変更しましょう。 PC(パソコン)版LINEで改行する方法まとめ 送信ミスを防ぐ設定【Windows/Mac/Chrome】
LINE誤爆対策3:スタンププレビューの設定をオンにする
「スタンププレビュー」をオンにしておくと、LINEのトークでスタンプを押す前にプレビューが表示されます。相手にふさわしくないスタンプを送ってしまうといった、スタンプの誤爆の防止に効果的です。
スタンププレビューの設定をオンにするには、設定ボタン[]から[トーク]を選択します。ここで、スタンププレビューがオフになっている場合、チェックを入れてオンにします。
LINE誤爆対策4:間違えやすい友だちの名前を変更する
友達と会社の上司の名前が似ていて、友だちに送りたいメッセージを上司に送ってしまった、といった経験がある人もいるでしょう。そんなときは、名前の前に「会社」や「高校」などを追加するなど工夫すると、誤爆が起きにくくなります。
LINEで友だちの名前を変更するには、友だちリストから相手のプロフィール画面に移動し、名前の右側にある鉛筆マークをタップします。すると相手の名前を変更できるようになるので、任意の名前に変更し、[保存]をタップすれば変更完了です。 なお、名前を変更したことで相手に通知が届くといったことはないので、安心してください。 LINEで友達の名前を変更する方法 相手に通知や変更の反映はされない
LINE誤爆対策5:トークの背景画像を友達ごとに変える
LINEでは、トークごとに違った背景画像を設定しておくと、視覚的に相手を区別できるので便利です。たとえ名前が似ていても、パッと見で判断できるので誤爆が起きにくくなります。
LINEでトーク背景の画像を変更するには、変更したい相手のトーク画面の[∨]をタップし、メニューの中から[設定]を選択します。[背景デザイン]をタップすると、アルバムや用意されているデザインから背景を選択できます。
[デザインを選択]をタップすると、LINEの公式キャラクターのイラストを背景画像にすることができます。
すでに誤爆してしまったらどうする?
LINEの送信取り消し機能が実装されたことで、誤爆してしまっても取消すことができるようになりました。ただし、送信取り消しをすることができない場合や、取り消しを行ってもほとんど意味がないという場合もあります。 【LINE】送信メッセージ「取り消し」方法と、通知で相手にバレないのかなど仕組みを徹底解説
メッセージの送信を取り消す
LINEのトークメッセージの送信を取り消すには、誤爆してしまったメッセージを長押しします。表示されるメニューの中から[送信取消]をタップします。確認メッセージを読み、再度[送信取消]をタップすると、送信を取り消すことができます。
相手にフォローを入れる
前述のとおり、誤爆後にメッセージの送信を取り消したとしても、「メッセージの送信を取り消しました」と表示されてしまいます。そのため、悪口を書かれていたのではないかと相手を不安にさせたり、通知画面からメッセージを読まれて不快な思いをさせてしまうことがあります。
24時間が経過すると取り消しできない メッセージの送信から24時間が経過すると、送信取り消しはできなくなります。メッセージを長押ししても「送信取消」は表示されません。 「メッセージの送信を取り消しました」が表示される 送信を取り消せた場合でも相手のトーク画面には「メッセージの送信を取り消しました」と表示されます。送信を取り消したことが相手に知られるので、逆に怪しまれる可能性もあります。
そのため誤爆をしてしまったときは、たとえメッセージを取り消せたとしても、謝罪やフォローのメッセージを送っておくのが無難でしょう。