iPhoneユーザーの中には、「間違えて有料アプリを購入してしまった」「違うアーティストの曲を買ってしまった」という経験をした人もいるのではないでしょうか。実は、App StoreやiTunes Storeでアプリや音楽を誤って購入した場合や、購入後に問題が発生した場合は、Appleに返品の申請ができます。 そこで本記事では、App Storeで購入したアプリやiTunes Storeで購入した音楽などの返品申請をおこなう手順を紹介します。
コンテンツ購入後90日以内は返品申請が可能
App StoreやiTunes Storeで購入したコンテンツ(アプリや音楽など)は、購入から90日以内であればAppleに返品の申請をすることができます。 ただし、Apple メディアサービス利用規約によると、商品の交換や返金が認められているのは「技術的な問題によりお客様への商品のご提供が妨げられるか、または極端に遅延した場合」に限られています。 また同規約には、「すべてのトランザクション(※編集部注:コンテンツを入手すること)は取り消すことはできません」とも記されています。このような記述から、Appleはコンテンツの返品・返金に積極的に応じるスタンスではないと推測できます。 Apple メディアサービス利用規約 その一方で、Appleが返金を認めているケースでなくても、コンテンツの返品・返金ができたという報告も見受けられます。返品申請は無料で簡単におこなえるため、ひとまず申請だけはしてみてもよいかもしれません。
返品申請の手順
以下では、iPhoneの「設定」アプリ、AppleのサポートページとiTunesの3つの返品申請手順を解説します。
iPhoneの「設定」アプリから返品申請する
「設定」アプリを開き、最上段にある自信の登録名をタップして[iTunesとApp Store]を選びます。
左:Apple IDをタップ右:[Apple IDを表示]を選択 [Apple ID:xxxx@xxxx.xx]をタップし、[Apple IDを表示]を選択してください。その際、Face IDやTouch ID、パスワードでの認証が求められます。
認証をパスすると自身のアカウントの管理画面が表示されます。画面を下にスクロールして[購入履歴]をタップしてください。
「購入履歴」では、過去90日以内に入手した音楽やアプリ、アプリ内課金などの詳細を確認できます。その中から返品したい商品が含まれている「請求合計」を選択し、該当の商品をタップします。
続いて[問題を報告する]を選択すると、Safariが起動してApple IDでのサインインを求められるので、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
「問題を報告する」という画面に遷移するので、該当商品の「問題を選択してください」をタップして、報告すべき問題として当てはまるものを選択します。 返品理由の問題として選択できるのは下記の内容です。
問題を選択したら、下の記入欄に「違うアイテムを購入するつもりだった」「商品を誤って購入した」といったように詳細な返品理由を記入し、[送信]をタップすれば返品申請は完了です。 【iPhone】App Storeで購入した有料アプリ・App内課金の履歴を確認する方法iPhoneアプリの定期購読(自動更新の継続課金)を解約・キャンセルする方法
Appleのサポートページから返品申請する
Appleの公式ホームページからでも返品の申請が可能です。まずはAppleのサポートページにアクセスして、該当のデバイスを選択します。 Apple - サポート
問題を選択する画面が表示されるので、「購読と購入」をタップして、[誤購入]や[返金をリクエストする]など返品を申請したい理由を選択します。
すると、希望のサポートの選択画面が表示されるので、[返金手続きをする]を選びます。サインインを求められたらApple IDとパスワードを入力してサインインしてください。
「問題を報告する」という画面が表示されたら、該当のコンテンツの右側に表示されている[報告]をタップします。
そして、「問題を選択してください」をタップして、返品理由に当てはまる問題を選択します。 返品理由の問題として選択できるのは下記の内容です。 問題を選択したら、入力欄に詳細な理由を入力して[送信]をタップすれば返品申請は完了です。 アップル、iPhoneの修理予約やサポートとやりとりもできる公式アプリ「Appleサポート」を国内向けに提供開始
iTunes(PC)から返品申請する
iTunes(PC)からも返品手続きをすることができます。
iTunesの「ストア」タブを開き、画面右側にあるメニューから「アカウント」をクリックします。サインインをしていない場合は、Apple IDとパスワードを入力してサインインします。
「アカウント情報」の画面が表示されたら、ページの下方にある「購入履歴」の項目の[すべて見る]を選択します。
すると、今まで購入したアプリやアプリ内課金、音楽などが表示されます。返品したいコンテンツの右横にある[さらに見る]をクリックします。
選択したコンテンツの購入情報の詳細が表示されるので、[問題を報告する]をクリックしてください。ブラウザでサインイン画面が起動したら、再度Apple IDでサインインしましょう。
Apple IDでサインインすると「問題を報告する」という画面が表示されます。「問題を選択してください」をクリックして、「返金を要望します」「アイテムがダウンロードされない、または見つからない」など返品理由に当てはまる問題を選択します。 返品理由の問題として選択できるのは下記の内容です。
最後に「問題を選択してください」の下にある入力欄に「コンテンツを誤って購入した」などの詳細な返品理由を記入して、[送信]をクリックすれば返品申請は完了です。
返品申請が受理されるとは限らない
前述のとおり、Appleはコンテンツの返品・返金に対して積極的な姿勢ではありません。そのため、上記の申請をしても返品の要件を満たしていないと判断されて、購入金額が返金されない可能性もあります。なお、一度返品を断られたコンテンツに対して再び返品申請をおこなうことはできないので、そのときは残念ながら返品は諦めるほかないでしょう。 返品・返金の対策を練るよりも、コンテンツの誤購入のような事態を防ぐほうがより建設的と言えます。たとえば「スクリーンタイム」機能を活用すれば、自分以外のユーザーによる有料コンテンツ購入を防止できます。 構成・文:吉成早紀 編集:アプリオ編集部