スマホで検索したとき、その検索結果のリンク先がほとんどウェブページだけだった時代が終わりを告げようとしています。 米Googleは現地時間11月18日、新たに2つの機能をAndroid版Google検索アプリから利用できるようにしたことを発表しました。ウェブページが不要なアプリだけのApp Indexing機能およびアプリストリーミング機能です。当面は限定的に試験運用されます。
アプリ内コンテンツを検索結果に表示(App Indexing)
アプリ内のコンテンツをGoogle検索結果に表示させる試みであるApp Indexingは2013年にスタートしましたが、従来のApp Indexingは純粋にアプリ内のみに存在するコンテンツを検索結果に表示することはできず、検索結果に露出させるためには対応するウェブページが必要でした。つまり、ウェブサイトを持たずアプリ内だけで展開しているサービスのコンテンツは、Google検索に表示されてこなかったわけです。 今後、サービスの簡単な紹介サイトしか持たないアプリであっても、Googleの仕様に従ってApp Indexingを設定すれば、アプリ内の奥深くにあるコンテンツであっても検索結果から直接開けるようになります。結果として、アプリデベロッパー側からすれば自らのアプリを利用してもらう機会が増えることになり、ユーザー側からは検索結果のレパートリーが増えることにつながります。
アプリのストリーミング機能
インストールしていないアプリのアプリ内コンテンツが検索結果に表示されたとしても、改めてアプリを新規インストールするのは面倒です。そこでGoogleが新たに提供するのが、アプリのストリーミング機能。同機能により、インストールしていないアプリであっても、良好なWi-Fi環境下であれば、クラウド上でアプリをストリーミング利用可能となります。対応するアプリの場合、検索結果で「Stream」ラベルが表示され、検索結果をタップすればGoogle検索アプリ内で対応アプリを一時的に利用できる仕組みです。 まだ対応アプリは少ないものの、いずれ数多くのアプリがストリーミング利用できるようになれば、スマホアプリをインストールして使っていたことを懐かしむ時代がやってくるのかもしれません。