いまやビジネスシーンでも欠かせないメールツールであるGmail。多くの人が、自分の所属や連絡先を記載した署名を設定しているのではないでしょうか。そんな中、役職や所属が複数あるために、署名を使い分けたいというニーズも高くなっています。 本記事では、Gmailで複数の署名を設定する方法について解説します。基本的にはPC(パソコン)があると便利ですが、iPhoneやAndroidスマホでも複数の署名を利用可能です。
Gmailに設定できる署名は1つだけだが
実のところ、Gmailで用意されている「署名」機能に設定できる署名は1つだけです。 しかし、Gmailの「定型文」機能を利用すれば、複数の署名を作成して使い分けることが可能です。 定型文機能とはその名の通り、メールでよく使う文章をあらかじめ定型文として作成・保存しておける機能です。Gmailのメール作成画面で保存してある定型文を選択することで、メール本文に挿入できます。定型文は複数作成できるため、これを利用して署名を複数作成するというわけです。
Gmailで複数の署名を設定するには「定型文」機能を活用する
ここでは、(1) Gmailの定型文機能で署名を作成して、(2) 定型文として作成(設定)した署名をメール本文に挿入する方法を解説します。 定型文機能はGmailアプリ(iOS/Android)およびモバイルブラウザ版では利用できません。そのため、PCのブラウザによる操作方法を主に紹介しています。定型文に保存した署名をスマホで使いたい場合は、スマホでデスクトップ(PC)版のGmailを表示させれば使用できます(後述)。
1. 定型文で署名を作成する
定型文で署名を作成する前に、まず設定で定型文を有効にする必要があります。
1設定で定型文を有効にする
Gmailの画面右上にある設定ボタン[]から[設定]をクリックします。
メニューバーから[詳細設定]を選択し、「返信定型文(テンプレート)」にある[有効にする]にチェックを入れて[変更を保存]をクリックしてください。 これで、定型文の設定が可能となりました。続いて、定型文で署名を作成します。
2メール本文に署名を入力
まず、メールの新規作成画面を開きます。画面左上の[+作成]をクリックしてください。
メールの本文に、定型文として保存する署名を入力します。
3入力した署名を定型文に保存
メール本文に入力した署名を定型文として保存します。
画面右下にある[]をクリックし、[返信定型文]→[下書きをテンプレートとして保存]と進んで[新しいテンプレートとして保存]をクリックします。
4定型文の名前を入力
作成した定型文に名称を付けます。
たとえば、複数部署の署名を使い分けたい場合なら、「○○部」などと部署名を入力しておけばわかりやすいでしょう。 名前を入力したら[保存]をクリック。これで定型文を利用したテンプレート(署名)の作成は完了です。
52つ目以降の署名を作成する
2つ目以降の署名を作成したい場合も、手順は上記と同じでおこないます。
メール本文に署名を入力したら、[]→[返信定型文]→[下書きをテンプレートとして保存]→[新しいテンプレートとして保存]と進み、テンプレートの名前を入力すれば完了です。
2. 定型文として作成(設定)した署名をメール本文に挿入する
Gmailの定型文として署名を作成(設定)したら、メールの本文に挿入しましょう。
メールの作成画面を開いたら、画面右下の[]をクリック。 [返信定型文]にマウスオンすると、作成した署名を選択できます。メール本文に挿入したい署名を選んでクリックしてください。
これで、定型文として作成した署名をメール本文に挿入できました。
定型文として複数設定した署名をスマホでも利用する方法
GmailのiOS/Android版アプリおよびモバイルブラウザ版(Web版)では、署名代わりとなる定型文の作成(設定)および挿入ができません。しかし、スマホのブラウザでGmailのデスクトップ(PC)版ページを表示させれば、定型文の作成や挿入は可能です。
1ブラウザでGmailのウェブ版にアクセスする
SafariやChromeなどのブラウザで(Googleアカウントでログインした状態で)、GmailのWebページにアクセスします(このときはスマホ版のページが表示されます)。 画面左上のメニューボタン[]をタップし、画面下部に表示されている「Gmailを次のUIで表示」から[デスクトップ]を選択します。
2デスクトップ版のGmailを表示させる
簡易HTMLバージョンのGmail デスクトップ版のGmailが表示されます。この時点では通常、UIが簡易HTMLバージョンになっているので、標準バージョンのUIを表示させる必要があります。
左:Safaiを利用している場合右:Google Chromeを利用している場合 iPhoneでSafariを利用している場合は、画面下部中央のから[デスクトップ用サイトを表示]を選択します。AndroidスマホでChromeを利用している場合、右上のメニューボタン[]→[PC版サイト]を選択してください(タップ後の見た目は変わりません)。 これらの操作をしないと、次の手順でモバイル版ページに戻ってしまいます。
次に、画面の最下部にあるメール表示を変更します。[標準]をタップしてください。
3PC版と同様に定型文(署名)の設定・挿入が可能になる
これで、標準バージョンのPC(デスクトップ)版Gmailがスマホで表示されます。 定型文の設定・作成、挿入などの操作は、上述の手順と同様におこなえます。