「dアニメストア」は、月額440円(税込)で4000作品以上の見放題作品が楽しめる、国内最大手のアニメ配信サービスです。今季アニメ作品はもちろん、アニソンや舞台・声優のコンテンツも豊富で、初回申し込み時に31日間無料で利用できます。 本記事では、そんなdアニメストアで配信されている作品の中から、映画専門ライターの視点でおすすめの23作品を厳選しました。おすすめポイントに加えて、作品の補足情報や、同じくdアニメストアで視聴できる関連コンテンツもあわせて紹介します。
豊富なラインナップと作品の見つけやすさが魅力のdアニメストア
dアニメストアは、ドコモが提供するアニメ専門の定額制動画配信サービスです。月額料金は440円(税込)。現在テレビ放送中の新番組から、アニソンミュージック・クリップ、舞台作品まで幅広いジャンルを網羅し、見放題作品は4000作品以上。その他に個別課金のレンタル作品もあります。
ジャンルやランキング、特集からだけでなく、作品名・曲名・声優名・キャラ名などあらゆるキーワードで作品検索ができるのもポイント。対応デバイスが豊富なほか、イッキ見に最適な連続再生・OPスキップ・再生速度変更機能も搭載しています。
dアニメストアのおすすめSF・ファンタジー・アクション
dアニメストアで視聴できる作品ジャンルは14種類ほど。まずは「SF/ファンタジー」「アクション/バトル」「ロボット/メカ」のジャンルから選りすぐった4タイトルを紹介します。
進撃の巨人
Image:dアニメストア 巨大な壁に覆われた架空の世界を舞台に、人間と巨人の闘いを描いたダーク・ファンタジー。突如出現した巨人によって壁が破壊され、滅亡の危機にさらされた人類が生き残りをかけて闘う姿を、壮大なスケールで描いています。 母を殺されたことから一匹残らず巨人を駆逐してやる、と誓う主人公のエレンをはじめ、個性的なキャラクターたちが知略を駆使して巨人に闘いを挑んでいきます。 「立体機動装置」と呼ばれる、空中を飛翔する装置を駆使したバトルは迫力満点。真相の深い物語と、正義と悪が入れ替わる展開にグイグイ引き込まれる作品です。
STEINS;GATE(シュタインズ・ゲート)
Image:dアニメストア 同名ゲームのTVアニメ化作品。タイムパラドックスをテーマにしたSFアニメです。 秋葉原を拠点に活動する小さな発明サークル「未来ガジェット研究所」。彼らが生み出した発明品「電子レンジ(仮)」が、携帯メールを過去に送る機能を備えていることが判明します。 メールによって過去を変えることで、別の世界線に移動できることがわかった主人公・岡部。やがて巨大な陰謀に巻き込まれ、幼馴染やラボのメンバーに訪れる危機を回避しようと、幾度も過去の改変を試みます。 世界の未来をかけた闘いに巻き込まれる一方、オタク気質の登場人物たちの掛け合いはコミカルで、複雑で壮大なストーリーがわかりやすく展開していきます。タイムトラベルはSF作品の定番とも言える設定ですが、同じテーマを扱う作品の中でも群を抜いて完成度の高いものだと言えるでしょう。
コードギアス 反逆のルルーシュ
Image:dアニメストア 2006年に放送されたSFロボットアニメ。『機動戦士ガンダム』シリーズのサンライズが制作し、キャラクターデザインにCLAMPを起用。美麗なキャラクターたちが巻き起こす愛憎劇は大ヒットを記録し、メディアミックス化が実現しました。 日本が「神聖ブリタニア帝国」という国の植民地にされている、という衝撃の設定。主人公のルルーシュはその帝国から捨てられた元王子です。ルルーシュは、自分を捨てた祖国への復讐と愛する妹の安寧のため、レジスタンス「黒の騎士団」を結成し、強大な国家に戦いを挑みます。 人を操る能力「ギアス」を用いて、テロのような手法で大国を追い詰めていくルルーシュ。ロボットアニメの形式で、2000年代に起こったテロ戦争の実態を反映した新たな作風は、15年経った今でも根強いファンを抱えています。15周年を期に新作の制作が発表されるなど、今後の展開に期待したい作品です。
楽園追放 -Expelled from Paradise-
Image:dアニメストア 『機動戦士ガンダム00』の水島精二監督が、『魔法少女まどか☆マギカ』の脚本家・虚淵玄とタッグを組み、全編フル3DCGで制作したSFアニメ映画。 文明が崩壊し、人類が肉体を捨て電脳世界で生きるようになった世界を舞台に、荒野となった地上で謎のハッカー集団と戦う捜査官・アンジェラの活躍を描いています。 日本映画批評家大賞アニメ部門の作品賞を受賞するなど、高い評価を獲得している本作。なんといってもエンタメ作品としてのサービス精神が旺盛で、最後まで飽きさせない演出が素晴らしいです。 迫力あるアクションの中にもどこか懐かしさを感じさせる表現や人間描写には、最新技術が駆使されています。
dアニメストアのおすすめコメディ・ギャグ
『こちら葛飾区亀有公園前派出所』(全344話)などの名作シリーズのほか、最新の映画化作品に至るまで、コメディ作品のラインナップは約800作品ほど。ここでは特に人気の高い作品を紹介します。
女子高生の無駄づかい
Image:dアニメストア ウェブコミックから人気に火がつき、テレビアニメ化された作品です。物語は、疎遠になっていた少女達が、同じ高校に入学し再会するところから始まります。 3人の奇妙な掛け合いと、まわりにいる個性的な女子高生たちとの一風変わった日常を描いた、ほのぼのコメディ。3人はそれぞれを「バカ」「ヲタ」「ロボ」と呼び合い、クラスメイトに「ロリ」や「ヤマイ」など変なあだ名をつけているのですが、それが的を得た絶妙なものばかりです。 メインキャラクター以外の脇役たちも逸材揃いで、特に重度の中二病である「ヤマイ」の言動は突出して面白く、画面に出てくるだけで笑えます。カメラワークも凝っており、ゆるい内容ながらアバンギャルドな雰囲気も感じさせる作品です。
スレイヤーズ
Image:dアニメストア 累計発行部数2000万部を突破した、名作ライトノベルのアニメ化。TVアニメ5シリーズ、劇場版5本、さらにOVAやラジオドラマも制作されるなど、90年代から2000年代にかけて大きな人気を誇った作品です。 ドラゴンやゴブリン、エルフなどが存在する「中世ファンタジー」の世界を舞台にしたアニメの代表格で、日本のファンタジーアニメの発展に多大な影響を与えています。 自称、美少女天才魔道士・リナ=インバースとその仲間たちが、旅の道中で様々な人と出会い、事件を解決していく様子がコミカルに描かれます。 キャラクター達の掛け合いが楽しく、声優同士の演技合戦も見所です。主演は『新世紀エヴァンゲリオン』で綾波レイの声優を務めたことでも知られる、林原めぐみ。彼女の代表作の一つとして記憶しているアニメファンも多いでしょう。
この素晴らしい世界に祝福を!
Image:dアニメストア 大ヒットライトノベルのアニメ化作品。近年人気の「異世界転生」ジャンルを代表する1本です。このほか劇場版も制作されています。 事故により命を落とした主人公・カズマが、女神アクアに異世界転移を勧められ、アクアや爆裂魔法の使い手めぐみん、クルセイダーのダクネスらと珍道中を繰り広げる物語。 平凡で特別な能力を持たない主人公と、やたら運の悪い女神、爆裂魔法しか使えないためいつも必要以上に破壊してしまうめぐみんなど、個性的なメンバーがコミカルな掛け合いをしつつ、魔王軍らと闘っていきます。 卑怯な手段を利用する人間でありながら根は善人。そんな主人公の、普段は共感できないけれどいざという時に頼りになる、という憎めないキャラ設定も魅力的です。
ガールズ&パンツァー
Image:dアニメストア 戦車による模擬戦「戦車道」が、茶道や華道のように伝統的な女性のたしなみとして普及している奇抜な世界で、女子高生たちが全国大会優勝を目指す物語。 美少女たちの掛け合いと可愛さも魅力ですが、リアリティある戦車戦の迫力に多くのミリタリーファンが魅了された作品です。これまでにTVシリーズと劇場版が制作されており、中編映画『ガールズ&パンツァー 最終章』全6作の制作が進行中です。 音響へのこだわりは凄まじく、砲弾の着弾音や戦車の移動音など、本格的な音響演出が戦車戦の魅力を高めています。とりわけ劇場版は非常に凝った作りになっていて、自宅のTVで鑑賞しても迫力十分。戦車戦の戦略も大胆かつ緻密に練り上げられており、アニメファンからミリタリーファンまでを巻き込み、大ヒットを記録しています。
dアニメストアのおすすめ日常・ほのぼの系作品
『あたしンち』シリーズなど家族で楽しめる作品から、『けいおん!!』に代表される学園作品まで、思わずほっこりできる作品を集めました。
若おかみは小学生!
Image:dアニメストア 『若おかみは小学生!』は、2003年から2013年の長期に亘って刊行された、令丈ヒロ子の児童文学シリーズ。アニメ化されたテレビ版と劇場版は、それぞれ独立した内容になっています。 交通事故で両親を亡くした小学生のおっこが、祖母の経営する旅館に引き取られ、若おかみとして奮闘する姿を描いた本作。原作やテレビアニメ版は明るい作風ですが、劇場版では両親を失ったおっこの心のトラウマなども描かれ、大きな喪失を乗り越えた主人公の心情を物語の中心に据えています。 幽霊のウリ坊や美陽、子鬼の鈴鬼など愉快な面々のコミカルな描写と死に向き合うおっこが対比的に描かれ、一層心打たれます。映像・アニメーション技術のレベルの高さも見どころの一つです。劇場版の監督は、宮崎駿監督の右腕として長い間スタジオジブリを支えた高坂希太郎氏が務めています。
のんのんびより
Image:dアニメストア 現在も連載が続く同名漫画をアニメ化した作品です。小中学校で全校生徒が5人しかいない分校に通う女の子たちの田舎生活を、一話完結でほのぼのと描いています。 天才肌で小学一年生のれんげ、都会から引っ越してきた小学五年生の蛍、活発な中学一年生の夏海、最年長なのに背が低いことがコンプレックスな中学二年生の小鞠。彼女たちが送る田舎生活の面白さに加えて、個性豊かなキャラクターたちの掛け合いがとにかく笑いを誘います。 ユーモアあふれるエピソードの中に、時折挟み込まれる感動的なシーンも評判が良く、中でもれんげと近所の駄菓子屋・楓との疑似親子的な関係性は、ファンの間でも人気です。都会生活に疲れた人におすすめしたい癒しの日常系アニメです。
けいおん!
Image:dアニメストア クオリティが高いアニメ作品を連発している京都アニメーションの代表作の一つ。ガールズバンドブームを引き起こすなど、社会現象とも呼べるヒットとなった日常系アニメです。かきふらい原作の四コマ漫画を元に、高校の軽音部に所属する女の子たちの日常生活を、鮮やかなタッチで描いています。 「放課後ティータイム」という名前のバンド名が示す通り、あまりまじめに練習はせず、お茶をしている時間のほうが長い彼女たち。のんびりしたそんな時間もかけがえのない青春のひとときである、としみじみ思えます。 本格的な楽器演奏シーン、細やかな日常風景など技巧面の質も高く、今なおファンに愛される息の長い作品です。
たまゆら~卒業写真~
Image:dアニメストア 『ARIA』や『HUGっと!プリキュア』などで知られる佐藤順一監督が、原案と監督を務めたオリジナルアニメシリーズ『たまゆら』。テレビアニメの完結版として、全4作からなる劇場版が製作されました。 広島県竹原市を舞台に、写真好きの女子高生・沢渡楓と友人たちが繰り広げる些細な日常と、まだおぼろげな夢を追う少女たちの姿を描いた作品です。 大きな事件はなく、日常生活中心に展開する「日常系アニメ」の一つ。何気ない普段の生活の中に隠れた、素敵な出来事に感動させられます。完結編である劇場版では、4人の女子高生が思い出を積み重ね成長し、それぞれの進路を決めていく様子を切なくも温かく綴っています。 舞台の竹原市は古い街並みを残す情緒溢れた場所で、本作を鑑賞したら一度は訪れたくなるでしょう。
dアニメストアのおすすめスポーツ作品
『スラムダンク』のような熱血青春ものから、『3月のライオン』などの競技系作品まで、dアニメストアでは数多くのスポーツ・競技系作品が楽しめます。
弱虫ペダル
Image:dアニメストア 自転車競技を題材にした、渡辺航原作の人気コミックをアニメ化。『週刊少年チャンピオン』で今もなお連載中です。 節約のため千葉から秋葉原まで自転車で通っていたオタク青年・小野田坂道。自転車の魅力に目覚め、自転車競技部に入部して、仲間とともに全国の強豪たちと熱いレースを繰り広げます。 迫力ある自転車レースシーンが一番の見どころです。競技の魅力に迫るため、身体はCG、顔は手描き作画で魂のこもった表情を演出する、というハイブリッドなスタイルで制作されています。まるで本物のレースのようなスピード感と、アニメならではの強調された迫力が加わり、手に汗握る興奮が堪能できます。
ハイキュー!!
Image:dアニメストア 『週刊少年ジャンプ』で連載していた、高校バレーボールを題材とした同名漫画が原作。背は低いけれど抜群のスピードとジャンプ力を持つ主人公・日向翔陽が、仲間やライバルと切磋琢磨していく姿を描いた、青春スポーツアニメの傑作です。 ライバルであり最高のコンビである同じチームのセッター・影山とのコンビプレイで、並み居る強豪校や長身の相手を凌駕していく姿は爽快です。 リアリティにこだわった試合シーンの作画レベルが高く、王道の青春スポーツがもつ魅力を最大限に引き出しています。バレーボールが題材のアニメは珍しいですが、初心者にも競技の魅力をわかりやすく伝えてくれる作品。これまでにTVアニメ4シリーズのほか、劇場版も制作されています。
ユーリ!!! on ICE
Image:dアニメストア 大のフィギュアスケート好きである漫画家の久保ミツロウとアニメ監督・山本沙代が原案を務める、フィギュアスケートを題材としたオリジナルアニメ。 メンタルの弱さが弱点の主人公・勝生勇利が、ひょんなことから憧れのトップ選手ヴィクトル・ニキフォロフをコーチに迎え、二人三脚で世界大会の頂点を目指す物語です。 フィギュアスケートシーンの美しさが最大の見どころ。手描きのスケートシーンが本格的で、おもわず見惚れてしまいます。スケーターそれぞれの個性が演技から滲み出るような表現がされており、描き分けたアニメーターの力量に脱帽します。劇場版の制作も予定されており、これからの展開も楽しみな作品です。
Free!
Image:dアニメストア 『けいおん!』や『ヴァイオレット・エヴァーガーデン』を制作した京都アニメーションが手掛ける、水泳を題材にしたアニメシリーズ。京都アニメーションの高い実力がよくわかる作品です。 小学生の頃から水泳に打ち込む男子たちの長年に亘るライバル関係を、エネルギッシュかつスタイリッシュな水泳シーンとともに描いています。 男子水泳選手の筋肉の付き方と肩幅の広さを見事に描き切っており、肉体美とリアルな身体の動きを追求する制作者の姿勢に感服します。これまでにTVアニメ3シリーズのほか、映画や劇場版が制作されており、2021年にも新たな劇場版の公開が予定されています。
dアニメストアのおすすめ舞台・ライブ作品
dアニメストアでは、2.5次元舞台、ミュージカル、ライブイベントの映像コンテンツが豊富です。好きなアニメ作品の舞台版をチェックしてみると新たな発見があるかもしれません。次に紹介するミュージカル『刀剣乱舞』など、人気の高い作品は特集も組まれています。
舞台「パタリロ!」
Image:dアニメストア 1978年から始まり、今なお連載中である魔夜峰央のギャグ漫画を2.5次元舞台化。あのシュールな作風を生身の人間が演じ切れるのかという不安をよそに、主役の加藤諒をはじめ、キャスト陣が抜群にハマっているので驚かされます。 昭和を感じさせる雰囲気と昔懐かしいギャグの数々、耽美な香り漂うBLシーンも再現されており、原作ファンが楽しめるのはもちろん、原作を知らない人でもこの独特な世界が新鮮に感じられるはず。BLシーンを演じる佐奈宏紀と青木玄徳、二人の美しさは必見です。2021年には新作の公演も予定されています。
劇団スフィア
Image:dアニメストア 人気声優・寿美菜子、高垣彩陽、豊崎愛生、戸松遥の4人で構成される音楽ユニット「スフィア」の10周年を記念して制作された実写ドラマ。メンバーの4人が主演を務め、全10話の2話完結で、ジャンルの異なる物語を展開しています。 タイトルに「劇団」とある通り、5つの物語を、徳尾浩司や山田佳奈など気鋭の舞台演出家が手掛けており、一般的なテレビドラマとは異なるエッジの効いた作風に仕上がっています。 アニメの芝居や、音楽ステージとも違うスフィアの姿が堪能でき、4人の高い演技力も存分に味わえます。スフィアファンや声優ファン、舞台ファン以外にも自信を持ってお勧めできる作品です。
ミュージカル『刀剣乱舞』 トライアル公演 千秋楽
Image:dアニメストア 大人気オンラインゲーム『刀剣乱舞』の2.5次元舞台化作品。本作は、2015年に上演された記念すべき第一作目であり、刀剣乱舞ステージは現在も新しい作品の制作が続いています。 刀剣を擬人化し、歴史の改変をもくろむ連中のたくらみを過去に遡って阻止する、というゲームの設定はそのまま。史実とフィクションを絶妙に織り交ぜながら、随所にミュージカルパートを挟み、ドラマチックに物語が進行します。 プロジェクションマッピングを用いた豪華な演出や、洗練された動きが見られる剣戟も迫力満点。ステージから『刀剣乱舞』にハマる人もいる程、完成度の高い作品です。
Animelo Summer Live 2017 -THE CARD-
Image:dアニメストア 毎年夏に開催される、アニメ音楽最大の恒例イベント「Animelo Summer Live」の2017年版。 蒼井翔太や早見沙織、内田真礼など人気声優アーティストも多数登場。『鬼滅の刃』で大ブレイクを果たしたLiSAなど、アニソンファンにはお馴染みのアーティストが集結し、ステージを彩ります。 この年のステージのハイライトは、アニメ『涼宮ハルヒの憂鬱』のSOS団を演じた平野綾、茅原実里、後藤邑子が11年ぶりに集結して「ハレ晴レユカイ」を披露した場面。事前に発表されていないサプライズ枠での登場だったため、会場に詰めかけた多くのアニメファンをどよめかせました。
dアニメストアのおすすめドラマ・青春作品
実写映画化されることも多いドラマ・青春アニメ。ここでは、dアニメストアで視聴できるもののうち、特に感動できる作品を中心に紹介しています。
聲の形
Image:dアニメストア 週刊少年マガジンで連載された大今良時の話題作を『けいおん!』の山田尚子監督のもと、京都アニメーションが2016年に劇場版化しました。 小学校時代、聴覚の障害が原因でいじめられた少女と、いじめの中心人物だったことで周囲から阻害された少年。2人が高校生となって再会し、心を通わせていく様を描いた作品。障害やいじめなどといった内容に真正面から取り組み、青春時代の友情や孤独、純愛、閉じた心の再生と解放を美しい映像で綴っています。 苦々しいエピソードもありつつ、最後は爽やかな涙が流せるでしょう。原作者の母親が手話通訳者ということもあり、原作漫画にも手話のシーンが数多く登場します。アニメ製作時にも手話監修を取り入れ、リアルな描写に徹底的にこだわっています。
【劇場版】あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない
Image:dアニメストア 2011年にフジテレビの深夜アニメとして放送され、話題になった超人気作品。放送当時「毎週泣ける」という感想が続出しました。2013年に公開された劇場版である本作も、映画館の入場者特典で涙を拭くためのティッシュが配られるなど、注目が集まりました。 小学校時代の6人グループ「超平和バスターズ」は、メンバーの一人・めんまの事故死によって決別し、高校生になるまで疎遠の状態が続いてしまいます。ある日、もう一人のメンバー・じんたんの元に亡くなったはずのめんまが現れ、ある願いを叶えてほしいと告げられます。不思議な出来事をきっかけに「超平和バスターズ」の面々が再び顔を揃えますが…。 幼い頃の後悔を抱えどこか止まってしまっていた心が、再び動き出す瞬間を描いた作品。誰もが抱えている青春の痛みを浄化してくれるような作風です。 劇場版だけ観ても理解できますが、前もってテレビアニメ版を観ておくとさらに感動が広がります。
君の名は。
Image:dアニメストア 2016年に公開され、興行収入250億円を超えた大ヒット作品。日本アニメ映画として、世界歴代興行収入第2位を獲得しています。新海誠監督は本作で一躍時の人に。日本アニメのみならず、日本映画の顔とも言える存在となりました。 東京に暮らす男子高校生と、飛騨の女子高生の心が入れ替わることから巻き起きる騒動と愛の物語が、美しい風景描写とともに描かれます。違う場所と時間で愛を育む2人の運命を壮大な音楽と映像で盛り上げ、飽きさせないテンポで物語が展開していきます。 背景の美しさだけでも涙が出てきて、普段見慣れたはずの現実の景色もどこか輝いて見えてきます。我々が生きているこの世界を肯定してくれる作品です。 杉本穂高/映画ライター・ブロガー 本厚木のミニシアター「アミューあつぎ映画.comシネマ(現あつぎのえいがかんkiki)」の元支配人。ハフポスト、リアルサウンド、映画.comなど各種メディアにて連載中。自身のブログ「Film Goes with Net 」では監督や俳優陣へのインタビューのほか、映画ニュース・レビューを日々更新中。