会員の種類や三太郎の日などで還元率が大きく異なる、スマホ決済の「au PAY」。10月1日以降は「キャッシュレス・消費者還元事業」によって、さらに還元率が複雑化し、分かりづらくなります。さらに、利用金額に応じての還元ではなく、200円毎にポイントが付与されるという落とし穴にも注意が必要。 そこで本記事では、現状のau PAY還元率について整理した上で、10月以降のau PAY還元率をわかりやすく解説。実際に何円相当戻ってくるのかなどのケーススタディも載せています。
au PAYのWALLETポイントは200円毎に付与される点に注意
au PAYで支払うと、3~4日後に1回の決済分の「WALLETポイント」が付与されます(キャンペーン時以外)。 ここで注意が必要なのが、au PAYのWALLETポイントは、1回ごとの利用金額、税込200円の支払いごとに付与されるという点。つまり、税込200円未満の支払いではポイントが付与の対象にならないのです。 たとえば、上表のように月額の利用金額に対して0.5%還元のケースでは、1回の決済金額が200円未満で切り捨てとなっても、月額の利用金額で考えれば、端数も無駄にはなりません。 しかし後者は、決済のたびに200円未満の切り捨てが発生するので、その差は膨大な量になってしまいます。
au PAYの還元率
au PAYの還元率は、通常会員と月額499円の「auスマートパスプレミアム会員」でかなり差が出ます。また、キャペーン期間中の還元率の変化にも注意が必要です。
2020年2月10日から3月29日までの毎週10億円キャンペーン期間中は20%還元
2020年2月10日から3月29日まで、支払い額の20%が還元される「誰でも!毎週10億円!もらえるキャンペーン」が実施されます。 これにより、有料会員、無料会員関係なくすべてのau PAYユーザーに支払額の20%相当がポイント還元されます(税込200円の決済額ごとに40ポイント還元)。 さらに、後述のキャッシュレス・消費者還元事業の対象店舗では、2%ないし5%の還元も受けられます。ステージごとにポイントの還元上限やポイントの付与時期が決まっており、7週間で合計70億円相当のポイントがプレゼントされる予定です。 ただ、1週間(月曜日〜日曜日)あたりの還元額が10億円相当に達し次第、その週のキャンペーンは終了してしまいます。確実にポイントをゲットしたいなら、月曜日に積極的にau PAYを使っていくといいでしょう。
通常会員は基本0.5%還元で三太郎の日適用なし
au PAYを使っているすべての人が受けられるのが、基本の0.5%還元です。前述したように税込200円の決済につき、WALLETポイントが1ポイント付与され、端数は切り捨てられます。 残念ながら、通常会員には後述の「三太郎の日」は適用されません。そのためキャンペーンなどが開催されない限り、通常会員の還元率はそこまで高いとはいえないのが現状です。
auスマートパスプレミアム会員は基本1.5%還元、三太郎の日は19%にアップ
一方、月額499円支払って入会する「auスマートパスプレミアム」の会員は、通常時の還元率が1.5%と通常会員の3倍になります。200円の決済につき、WALLETポイントが3ポイント付与され、端数は切り捨てられます。 さらに嬉しいのが、auスマートパスプレミアム限定特典として、毎月3日、13日、23日の三太郎の日には17.5%(200円毎に35ポイント)が追加還元されること。auスマートパスプレミアム会員が三太郎の日にau PAYを利用すると、その還元率は19%(基本の還元率1.5%+三太郎の日17.5%)までアップします。
還元事業対象店舗での決済で2%か5%がプラス
2019年10月1日から2020年6月までの9カ月間、対象の店舗でキャッシュレス決済をおこなうと会計額の2%か5%のポイント還元が受けられる「キャッシュレス・消費者還元事業」(以下、還元事業)がおこなわれます。 これに伴い、上のどちらかのポスターが貼られた対象店舗でau PAY決済することで、通常会員0.5%、auスマートパスプレミアム会員1.5%の還元に加えて、2%か5%が追加還元されます。 ただし、au PAYの場合、還元事業のポイントも200円ごとに付与されるので、2%の対象店舗では税込200円ごとに4ポイント、5%の対象店舗では税込200円ごとに10ポイントが付与されます。 還元率でまとめると、それぞれ下表のとおり。auスマートパスプレミアム会員は、三太郎の日の特典である17.5%還元との合わせ技で、なんと最大24%還元も実現可能になります。
還元事業の対象となる決済方法
還元事業の対象となる決済方法は以下の3つです。還元事業の対象店舗で、以下3ついずれかのau PAY決済をすれば、2%か5%が追加で還元されます。
還元されたWALLETポイントの還元上限と付与時期
そこで、10月以降少々複雑となるのが、還元されたWALLETポイントの付与時期。通常の還元ポイントと、還元事業で付与されるWALLETポイント、また三太郎の日に還元されるWALLETポイントで、付与されるタイミングや還元上限が異なります。 たとえば、通常会員の人が還元事業5%の対象店舗で税込1100円のau PAY決済をしたとします。 その場合、au PAY固有の還元5ポイントは決済から3〜4日後に付与され、還元事業分の55ポイントは約1カ月後に付与といったように、ポイント付与のタイミングがずれる可能性があるというわけです。
付与されたWALLETポイントは、au WALLETアプリの「ポイント」タブから確認できます。
実際にau PAYでいくら還元されるのかケーススタディ
ここでは、10月1日以降に還元事業の2%ないし5%の対象店舗において、au PAYで税込1100円を支払った場合、何円相当が戻ってくるのかをそれぞれまとめてみました。 なお、経済産業省公式の還元事業マップアプリでは、還元率が2%か5%か、またどのキャッシュレス決済が使えるかなどが分かるようになっています。
2%還元対象の店で決済した場合
還元事業2%の対象となる店舗は、ファストフード店などのフランチャイズチェーンや、ガソリンスタンドなどです。 ※三太郎の日は3日、13日、23日のみ 同じフランチャイズでも適用外の店があるようなので、スタッフに尋ねるか、ステッカーの有無をよく確認してください。
5%還元対象の店で決済した場合
還元事業5%の対象となる店舗は、一般の中小店舗とされています。詳細は不明ですが、おそらく個人経営の飲食店、美容室、八百屋さんなどがこれに当たると思われます。 ※三太郎の日は3日、13日、23日のみ このような店舗では、スマホ決済自体が使えないことも十分にあり得ます。事前に近所の5%対象店を公式の地図アプリで確認しておくといいでしょう。