この記事では、映画専門ライターがディズニープラスで視聴できるマーベル作品やおすすめ作品について解説します。 2021年10月の国内サービスリニューアルに伴い、実写映画や国内アニメ、ドラマ作品など配信コンテンツの内容が大幅に拡充され、加入者数の増加が注目されています。 4K UHDの高画質コンテンツや、5.1チャンネルおよびドルビーアトモスに対応した高音質なコンテンツも多数配信。最大7人がオンラインで同時再生できる「GroupWatch」機能や、メインプロフィールの他に6つまでのプロフィールが登録できる「マルチプロフィール」機能など、充実度の高いサービス内容が人気です。 『アベンジャーズ/エンドゲーム』以後の「フェーズ4」と呼ばれる作品の多くをディズニープラスが独占配信しており、新しいヒーローも続々と登場。これまでとは一線を画すようなテイストの作品も制作されています。ディズニープラスは、マーベルの新しい可能性に触れることができる重要なプラットフォームの一つと言えるでしょう。 独占配信の作品群はどれも個性派ぞろい。配信作第一弾である『ワンダヴィジョン』は、アベンジャーズのメンバー、ワンダ・マキシモフとヴィジョンが郊外の住宅街で普通の人間として暮らす様子を、シットコム風に描いた作品です。シリーズの前半は、モノクロや70年代風のファッションに身を包んだワンダとヴィジョンがドタバタな日常生活を繰り広げる内容で、ファンを驚かせました。 ディズニープラスでは、このような新しい試みによる作品が次々と誕生しています。例えば、解離性同一性障害の男を主人公に据えてホラーテイストの作風に仕上げた『ムーンナイト』なども、スーパーヒーロー作品の可能性を積極的に押し広げています。 キャプテン・アメリカの継承者が誰になるのかを描いた『ファルコン&ウィンター・ソルジャー』や二代目ホークアイの誕生を綴った『ホークアイ』など、新たなヒーロー誕生の物語も続々と登場。 また、オリジナルコンテンツとして人気の高い『シー・ハルク:ザ・アトーニー』は、大男・ハルクの血清に触れてしまった女性弁護士が強大な力を手にし、ヒーローとなるストーリー。「スーパーヴィラン」(悪役キャラクターの代名詞)だったロキの物語を描く『ロキ』など、多彩なキャラクターにスポットを当てた作品も注目を浴びています。 増え続けるヒーローたちのこれまでの活躍を1話約10分でおさらいできる『マーベル・スタジオ 知られざる秘密』のような特別番組も配信中。ヒーローたちのハイライト映像で構成されたこの作品は、これまでの活躍とキャラクター同士の関係性などに焦点を当てており、MCU作品全てを追いかけていない人にもわかりやすい内容となっています。 さらに、マーベルでは実写作品だけでなくアニメーション作品も制作されています。例えば『ホワット・イフ…?』は、良く知られたヒーローたちの別の可能性を描いた作品。アメコミ映画によく登場する「マルチバース」の概念を色濃く感じさせる内容です。 ディズニープラスの画面上には各フェーズや時系列ごとに並べられた特集コーナーもあり、マーベル作品を様々な角度から知れるのも嬉しい特徴です。 『ロキ』(シーズン2)や『アイアンハート』、アベンジャーズを率いるニック・フューリーが主人公の『シークレット・インベーション』など、マーベル作品の充実度は今後さらに高まることが予想されています。 ヒーローたちが活躍する表の世界と対を成す闇の世界が舞台。主人公である狼男(ウェアウルフ)のジャックは、友人のモンスターを救うためにハンター同士のデスゲームに正体を隠して参加し、ハンターたちと死闘を繰り広げます。モンスターのマンシングは異形の姿ながら愛嬌ある雰囲気で、中には和めるシーンも。これまでのマーベルとはあらゆる点で異なる新感覚の作品です。 数多くの興味深いエピソードが紹介されますが、日本のファンにとって一番注目なのは、1970年代に放送された東映版『スパイダーマン』誕生秘話でしょう。なぜ『スパイダーマン』が日本で、しかも独自のストーリーで映像化されることになったのかを、日米関係者の証言を通じて紹介しています。 スタン・リーが東映版をどう受け止めていたのかなど、ファンには興味津々の話も飛び出し、ここでしか聞けない貴重な証言もたくさん。その後、東映のヒーロー戦隊ものに与えた影響についても触れられています。マーベルコミックを支えた女性クリエイターの存在にスポットを当てたエピソードや、コミックの具体的な制作プロセスを紹介するエピソードなど、内容盛りだくさんの作品となっています。 ムスリム初のヒーローという点に加えて、ティーンエイジャーであることも特徴です。フェーズ4に入り、『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』に登場したアメリカ・チャベスや『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のアイアンハートことリリ・ウィリアムズ、二代目ホークアイのケイト・ビショップなど、若い女性ヒーローが増えていますが、ミズ・マーベルはその代表格と言えるでしょう。想像力豊かな少女の内面を、アニメーションを実写に織り交ぜながらポップに描いており、遊び心ある映像もユニークな作品です。 © 2022 Disney and related entities.
January 8, 2023 · 1 min · 24 words · Phillip Cohen