そこで今回は、スマホ「5G」の現状や使い勝手について、初級ユーザー向けにわかりやすさ重視で解説します。 通信の規格は、世代が進むごとに高速なデータ通信が可能になります。3G→4Gへと進化したときに通信が速くなったのと同様です。4Gの通信速度は最大で1Gbpsと言われていますが、5Gは最大20Gbpsと20倍以上高速になります。20Gbpsの通信速度はあくまでも理論値で、実際にはここまでの速度は出ないものの、5Gが高速な規格であることは間違いありません。 ただその一方で、「ミリ波」に比べて使用している周波数帯が狭く4Gに近い周波数帯となるため、通信速度は「ミリ波」に比べて劣ります。 ただし高速な通信速度の反面、通信可能な範囲が狭く、障害物にも影響されやすくなります。そのため、現時点で「ミリ波」による通信を利用できるエリアはごく限られています。 一部に4Gの設備を使うことでいち早く5Gのエリアを拡充できる仕組みですが、この方式だとせっかく5Gでつながるのに速度は4Gと同等になってしまいます。通信速度は4Gレベルであるものの、通信の低遅延化というメリットはあるため、まったく無意味というわけではありません。 とはいえ、私たちは通信速度の向上を期待して5Gを使うのですから、高速な5G通信を実現する設備を拡充してほしいものです。 また、ほとんどの5G対応スマホがSub6に対応していますが、ミリ波対応モデルは限られます。ただし、これから数年でミリ波が使える場所が大きく広がるとは考えにくいので、どうしてもミリ波対応モデルが必要な人以外はSub6対応モデルで十分でしょう。 「5Gギガホ プレミア」は、3GBまでは5665円/月、3GB以上だとデータ容量は無制限となり7315円/月の料金で5Gを利用できます。一方の「5Gギガライト」は、7GBまで使った容量に応じて料金が変わります(3465〜6765円/月)。 「ピタットプラン」は、毎月利用した分だけの料金を支払うプランです。最大7GBまで3段階で容量に応じて月額料金が変動します。 ただし、キャリアによって5Gの提供状況は異なります。5G提供エリア(サービスエリアマップ)は各キャリアのWebページで公開されているため、自宅や職場のカバー状況などを確認しておくとよいでしょう。 Webページを開いていてもテキパキと快適に使えますが、4Gと比べても体感的に大きな違いは感じません。 NTTドコモの5Gでは約8秒でダウンロードできました。これは非常に高速で4Gとは隔世の感があります。なお、povoも5Gの表示が立ちますが、40秒近くかかりました。これはおそらく、筆者の事務所で利用できるKDDIの5G電波が4G転用のものであるからだと考えられます。 超高速な通信は望めませんが、MVNOの4Gと比べると非常に快適です。昼時などで速度低下がみられても4Gよりは高速なはずなので、これからMVNOを契約するなら5Gに対応している事業者を選ぶのがおすすめです。 そのため、これから新しくスマホを買うなら5G対応モデルを推奨します。また、5Gプランの契約でも料金が大きく変わることはないので、4Gのみのプランを契約しているなら切り替えておくとよいでしょう。ahamoやpovo、LINEMOなどの格安なプランでも5Gに対応しています。 手元のスマホが4Gにしか対応していなくても、通常のプラン契約で5G対応回線になるのが一般的です。その際にも、「使わない5Gはいらない」と考える必要はありません。最適な容量のプランを選んで、結果として5Gが付いていても特に割高にはならないからです。また、5Gに対応している事業者が少ないMVNOを契約する際には、5Gへの対応状況をチェックすることをおすすめします。
5G
January 15, 2023 · 1 min · 16 words · William Ortega